■経歴新卒で合同会社DMM.comの開発部署のWebディレクターとして入社。プラットフォーム開発チームのWebディレクターとして経験値を積み、2年目にブロックチェーンを主軸とした新規事業部に異動。しかし、異動の半年後には部署が解散。その後、LINE株式会社に転職し、CGMや就活・新卒領域、スキマバイトなど数々のtoC,toBサービス等の数々の新規立ち上げに関わってきた。そして2021年4月に独立をし、Senyouに参画。現在はフリーランスプロダクトマネージャー、UI/UXデザイナーとして複数ベンチャー企業のプロジェクトに従事している。■学生時代ーーどんな学生時代でしたか?都内の大学で土木工学を専攻してました。当時は将来やりたいことや目標もなく、地元に帰って公務員になれたら良いなくらいに思っていました。真面目に学業に励むわけでもなく、ひたすらアルバイトをしてました。塾講師、イベントの派遣、引っ越しスタッフ、飲食のキッチン・ホール、営業アシスタント、テレアポなどたくさんの仕事を経験しました。特に印象的だったのは今の仕事のルーツにもなりましたが、大学3年の時に経験したスタートアップ企業での新規開拓営業でしたね。そこでの経験がすごく刺激的で日々忙しかったですが、インターネットや商売の面白さに触れられました。それとは裏腹にあまりにも仕事に費やす時間が多くなり、大学4年次に進級するタイミングで留年しました(笑)。結果的に5年かけて大学を卒業できましたが、留年した時は本当に後悔しましたね。ただ、営業の経験が財産になったこともあり、就職活動は順調でした。業界も土木系ではなく、IT系に絞って「裁量を持ってサービス作りができる会社」を軸に大手・ベンチャー問わず10ほど受けました。新規事業ができそう、何かこの会社面白そう、という理由で新卒でDMM.comに入社しました。■ファーストキャリアから独立に至るまでーーDMMではどんなお仕事をされてましたか?社会人になってからはWebディレクターとしてキャリアがスタートしました。開発基盤の部署に配属され、エンジニアの皆さんに囲まれて、雑用を含む開発以外のことを何でもやってましたね。幸い全社的にも新しい機能を開発するチームだったので、ディレクターの基本を現場で経験しながら学んでいきました。プロジェクトの推進から関係部署との調整、サービスの企画・要件整理、ドキュメント作成、議事録作成、会議の進行など、たくさんの経験を積ませていただきました。配属当初は無知な状態だったので、エンジニアさんとの専門的なコミュニケーションに苦労はありましたが、今自分は何をすべきで、何を求められているかは常に考えていましたね。皿洗いでも何でも求められることに対しては全力フルスイングでした。ちなみにDMMでSenyou CPOの平野さんとお会いできました(笑)。ーーそこからプロダクトマネージャーとしてどのようにキャリアを歩んだのでしょうか?私の場合はファーストキャリアからディレクターだったので、特にこれといった強みがない中で、どうやったら自分を高く売ることができるかは新卒の時からずっと考えてました。転機としては2社目のLINE株式会社にいたときでしたね。そのときは主に新規サービスの立ち上げばかりやっていました。企画者・プランナーとして、CGMや就活・新卒領域、スキマバイトなど5,6個の新規サービスに携われました。それと並行して、当時世間的にも副業ブームだったので、自分も何かやってみようと思い、副業の案件サイトの登録をして面談を受けまくっていましたね。結果的に、ベンチャー企業で何社か副業で携わることができまして、プロダクトマネージャーとして経験値を積んでいきました。ーー独立のきっかけは何かあったのでしょうか?一番のきっかけはSenyou 代表の井上さんとの出会いでしたね。CPOの平野さんのご紹介で知り合えたのですが、僕がまだLINEに在籍していたときに井上さんがSenyouを創業されて、そのときから副業で携わらせて頂いてました。もともと独立願望はあったのですが、すぐに仕事をいただける確証がなかったので、いつ会社を出るか見計らっていましたね。そんなモヤモヤ期に井上さんが後押ししてくだいました。・「寺島さんの社会貢献性は会社によっても、環境によっても違ってきますので、当然他者の評価や見方も変わってきます。スキルと報酬が必ずしも比例しないのは、会社員なら会社のルール、経営や個人事業主なら社会のルールでマネーゲームをしますよね。なので、寺島さんが将来どの環境で勝負していきたいかがすごく大切です。」・この言葉のおかげで心のモヤモヤが晴れたのは今でも鮮明に覚えています。ーー素敵なご縁ですね...!フリーランスとして独立してみて何か変化はありましたでしょうか?2021年4月に独立したのですが、ありがたいことに初月からお仕事を頂けてましたね。ちょうどこのインタビューから1年ほど経ちましたが、個人的には独立して本当によかったなと思いました。ベンチャー企業でプロダクトマネージャーをやる傍ら、複数社でデザイナーのお仕事もさせて頂いてます。全案件がSenyouさんのご紹介です(笑)。会社員時代から副業もやっていましたので、独立前と今で仕事へのスタンスや物量は大きく変わっていないです。ただ、常に結果は求められる環境ですので、クライアントの期待に応え続け、期待値以上のアウトプットを出すことは日頃から意識しています。■これからについてーー今後のキャリア設計ややりたいことなどありますか?独立前まではガチガチにキャリアプランを考えていましたが、現時点ではこれがやりたい!という想いや明確なプランはないですね。1年フリーランスをやって思ったことは、仕事の物量や売上など個人の実力でできる限界ラインを知れたことですね。ある程度、稼ぐという経験はさせていただいたので、ネクストステージとしてチームを作ってより大きなことを成し遂げたい、という気持ちが強くなってきましたね。思考の変化としては、今までは『何をやるか』を重視してましたが、今は『誰とやるか』をすごく重視しています。妥協せずに仕事ができる人たちとチームを組んで、大きな課題や面白いと思える事業やサービスを作りたいという思いがふつふつと強くなってきましたね。まずは目先のクライアントワークを着実に遂行しながら、いつかは毎日そのことだけを考えられるような素晴らしいサービス作りをしたいですね。